総務省の家計調査で、去年、パンの消費量が米を上回ったと発表しました。
食生活の多様化でコメの消費量が減っていることなど、1世帯当たりのパンを購入した金額が、コメを買った金額を初めて上回ったことが分かりました。
それによりますと(左の図)、去年1年間に1人暮らしを除く世帯がコメを買うために支払った額は、1世帯当たり2万7780円と、前の年に比べて1217円減りました。
一方、パンを購入した額は66円増えて2万8368円となり、パンを買った金額がコメを買った額を上回りました。
家計調査の1世帯当たりのコメの購入額は、比較が可能な昭和38年以降、一貫してパンの購入額より多い状況が続いていましたが、このところ減少傾向が続き、去年、初めてパンの購入額に逆転されました。
図の様に、パンの購入者が増えたのではなく、米の購入者が大幅に減少しているのです。
この背景には、食べ物が豊富になり、コメを食べない人が増えた事や、ゴハンは炊飯や後片付けなど手間がかかるとか、ゴハンは太ると若い人にイメージされて誤解されているなどが要因ではないかと言われていますが、実際にはゴハンはパンよりカロリーが少ないのです(上の図)。
特に忙しい朝には、手間のかかるご飯より、簡単に済ませられるパンを朝食にする若者が増えているのも要因の一つでしょう。
今や、日本の食糧需給率39%と言われます、私たちももっと沢山ゴハンを食べたいのですが、簡単なパンに直ぐ手が出てしまいますね。
パンの消費量がご飯を逆転
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